文教大学 岡田斉 教授【夢は現実世界と密接に関わっている?夢に色がつく原理とは】

文教大学 岡田斉 教授に独自インタビュー

人は夢を見る時に、よく映像や音声がついています。しかし、夢に色がついていることに気づく人が多数派になったのは、かなり最近のことのようです。

また、夢は悪夢かそうでないかの2種類に分けられることも多いですが、夢には色々な種類があることや現実世界が密接に関わっていることが分かってきました。

この記事では、30年近く夢について研究されている文教大学の岡田教授に、夢と心理学の関わりや夢に色や音声がつくようになった成り立ち、研究のきっかけや今後の展望について独自インタビューさせていただきました。

岡田斉教授の紹介
文教大学 岡田斉 教授

文教大学 人間科学部
岡田斉(おかだ ひとし)教授

東北大学文学部哲学科心理専攻卒業後、東北大学院文学研究科にて修士を取得、同研究科博士後期課程満期退学(心理学専攻)。現在は文教大学人間科学部臨床心理学科にて教授を務める。

研究分野は人文・社会、実験心理学、知覚心理学、認知心理学。

近著・論文(共著・編著含む)として「「夢」の認知心理学」(2011年:単著)Okada, H., Matsuoka, K., & Hatakeyama, T. (2011). Life span differences in color dreaming. Dreaming, 21(3), 213. Okada, H., & Wakasaya, K. (2016). Dreams of hearing-impaired, compared with hearing, individuals are more sensory and emotional. Dreaming, 26(3), 202.「大学生の体験する悪夢の苦痛度尺度日本語版(NDQ-J)作成の試み」(2017年:共著)、『新・社会福祉士シリーズ2 心理学と心理的支援 』(2022年:共著)など。

夢に色がつく原理とは

TLG GROUP編集部早速ですが、岡田様が研究されている分野の認知心理学とはどういった学問かお聞かせいただけますでしょうか。

岡田教授:分かりました。ちなみに、TLG GROUP編集部さんは心理学とはどういうものだと捉えていますか?

TLG GROUP編集部:「心理」の「学問」と捉えています。

岡田教授:多くの人がそういう認識をされていますが、心理学の語源は「心」と「理学」なのです。つまり、心理学とは心の研究を科学的に行う学問のことを指します。

TLG GROUP編集部:なるほど。認知心理学という分野は何を研究するのでしょうか。

岡田教授:そもそも、心の働きというのは大きくものを知る働きの「認知」と、知った結果、知ったものを外に示す「行動」、そして前者2点に影響を与える「感情」の3つで構成されていると考えることができます。

私たちが外界にあるものを知るプロセスを考えてみましょう。まず、感覚器官を通して外界の世界の情報が取り込まれ知覚されます。そして、知覚された事物は記憶と照合され、言語的、非言語的に処理され思考の働きが作用した結果「認知」が成立するのです。

さらに、例え外界からの情報が遮断されても、心の中にある情報をもとに認知は働きます。「イメージ」「夢」はこのような認知の産物の例です。

つまり、認知心理学とは、感覚・知覚、記憶、言語や思考、イメージ等の心への作用を科学的視点から研究をする分野です。

TLG GROUP編集部:心の働きには五感や外的要因も大きく関わっているのですね。

岡田教授:そうですね。様々な作用が心に働きかけています。

TLG GROUP編集部:先程、「認知心理学は心の働きを科学的に研究する分野」と仰っていましたが、どのような方法で研究をされているのでしょうか。

岡田教授:主な研究方法は実験です。被験者にこちらの用意した課題をこなしてもらい、その結果を物量的に測定し、そのデータを統計的に処理します。そうすることで根拠に基づいた研究をすることができるのです。

他にも、私が良く使う研究方法に調査法もあります。例えば夢を見る頻度を1(全く見ない)から7(毎日見る)と表し、評定してもらい、1をつけた人と7をつけた人で何が違うのか調べるといった使い方をします。

TLG GROUP編集部:調査法で調べることで性別や年齢ごとに平均値を比較し、客観的に夢を見る頻度が分かるのですね。

続いて、岡田様が現在研究されているテーマについて教えていただけますでしょうか。

岡田教授:主に「現実世界が夢とどのように関わっているか」という点を軸として、研究をしています。

近年の研究としては「カラーテレビが夢に色彩を与えたのか」「明晰夢を高頻度で見る人の眼球運動の調査」「悪夢の苦痛度の測定」「聴覚障がい者の夢の特徴」など主として調査による研究が多くなっています。

TLG GROUP編集部:様々な点について研究されているのですね。岡田様が夢について研究しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

岡田教授:1990年代前半に長らく共同研究を進めることになった大学院時代の後輩の先生から「夢に色がつく人の比率はどのくらいか調べたい」と相談されたことがきっかけです。

彼が調べたところ、周りの大学生は口をそろえて色がつくというにもかかわらず、それに関するデータは1960年代のもので止まっていたうえに、色がつく人の比率は20%くらいという報告しかないとのことでした。

私たちはそこに疑問を感じました。そこで、夢に色がつく頻度を10歳から80歳までの2000人を対象として1995年に調査しました。その結果、大学生では8割が色付きの夢を見るのですが加齢とともにその頻度は減り60代になると2割になることがわかりました。この結果は1960年代までの結果と現在の結果の違いは年代により説明できることを示していると考えました。

「夢に色がつく割合は2割」というデータを見て、最初は理由が分かりませんでしたが、とある先輩の「原因はカラーテレビでは?」という一言でとても腑に落ちたのです。

調べてみたところ、実際にカラーテレビの普及期と同時期だったこともあり、「カラーテレビが夢に色彩を与えたことに影響している」という論文を学術雑誌に投稿しました。

TLG GROUP編集部:その論文への反応はどのようなものだったのでしょうか。

岡田教授:結論としては、「論が弱い」と突き返されてしまいましたね。それから10年くらい経ってからふと、前と同じ調査を再びやってみようと思ったのです。

TLG GROUP編集部:なぜもう一度同じ調査をしようと思ったのでしょうか。

岡田教授:原因がカラーテレビなのであれば、調査時期によって頻度の数値がずれると考えたからです。そこで2回目は1回目と同じ方法で2009年約1300人を対象に行いました。

TLG GROUP編集部:調査の結果、どのようなデータが得られたのでしょうか。

岡田教授:その結果、2回の調査とも加齢とともに色がつく頻度が急激に下がることが共通でしたが、2009年の20~40代は、1995年の調査よりも夢に色がつく頻度が高いと結果が出ました。これは世代差があったことを意味します。

今年3回目の調査を行いました。その結果を学会で発表する予定ですが、グラフがさらにずれたようでした。この結果を踏まえ、やはり原因はカラーテレビで間違いないと確信に変わりつつあります。

TLG GROUP編集部:しかし、カラーテレビが開発される前から世の中には色があったはずです。なぜカラーテレビ以前は、夢に色がついていない率が高かったのでしょうか。

岡田教授:普通に見える景色というのは、太陽の光が反射している光なので、目に入るのはかなり弱い光なのです。それに比べてカラーテレビはテレビから直接光の波が飛び込んでくるため、目に入るのがかなり強い光になります。

カラーテレビになる前から確かに世界に色は付いていました。しかし、カラーテレビが普及したことで、さらに視覚的に色を捉える頻度が増え、夢に色がつく頻度が高くなったのかもしれないと推測しています。

COVID-19によるコロナ禍で判明する災害と人々の見る夢の関わり

TLG GROUP編集部:現実世界の出来事が夢にもかなり影響を与えるということは、自然災害や景気なども夢に影響を与えると考えて良いのでしょうか。

岡田教授:テレビの影響以外にも、身近な話では、見たことのあるテレビのキャラクターが夢に出てきたり、中学時代の友達が夢に出てきたりすることもよくあると思います。

災害や景気などは現実世界で起きることですから、影響しているということもあるでしょう。

TLG GROUP編集部:COVID-19は近年起きたなかでも、かなり大きなパンデミックであったと思います。COVID-19によって仕事だけではなく、生活も制限される時期が長く続きましたが、コロナ禍の生活は夢に影響を与えたのでしょうか?

岡田教授:そうですね。コロナ禍によってロックダウンが起こった数か月後には、夢に関する論文はかなり出始めました。特にイタリアやブラジルでのデータが多く出てきましたね。

TLG GROUP編集部:死者数が特に多かった国ですね。どのような結果が出たのでしょうか。

岡田教授:多くの死者が出たイタリアやブラジルでは、悪夢が増えたり夢を見る頻度が増えたりしました。やはり、コロナ禍での生活が人の心の在り様に影響を与えたと考えます。

TLG GROUP編集部:このデータによって、現実世界が夢に影響を与えていることが改めて示されたのですね。

岡田教授:そうですね。実は、私自身も大学でアンケートをとったことがあります。1995年から2024年にかけて同じ質問紙で大学生を対象に夢に関する体験調査をしているのです。

その結果、夢の想起頻度は、ロックダウンが実施された2020年と2021年のみに顕著に高まったことがわかりました。

ただし、COVID-19が夢に与えた影響に関する研究の数や論文は多いのですが、データがロックダウン後のものになるので、パンデミックの影響を受ける前のデータがないこともあり、比較できる材料が少ないことが難点ではあります。

その点、私が取りためていたデータはロックダウン以前の情報が豊富にあるので、より正確に影響を見ることができると思っています。

明晰夢と悪夢の特徴

TLG GROUP編集部:カラーテレビが普及したことで様々な世界を表現する幅も増えたように感じます。

その影響か、近年「明晰夢」が話題となることが増加しているように思います。明晰夢をよく見る人の認知的特徴や眼球運動の違いについて教えていただけますでしょうか。

岡田教授:まず、明晰夢とは、「自分はいま夢を見ている」と自覚しながら見る夢のことです。

明晰夢を見る人は、認知能力が高い人であると言われています。明晰夢では、夢であることに気づくことができるので、中には夢の中で意識的に魔法を使ったり、空を飛んだりすることができるように夢の内容を自分でコントロールすることができる人もいることが知られています。

TLG GROUP編集部:そのようなことまでできるのですね。もともと明晰夢を見ることがなかった人が明晰夢を見られるようになった場合、その人のある種の認知能力が高くなったとも言えますね。

岡田教授:そうですね。明晰夢だと認知できる人の中には、自分の意思で悪夢の中ですらストーリーを変えることができる人もいるようなのです。

まだデータは十分ではないのですが、覚醒時の眼球運動に着目してみると、明晰夢を見ない人と見る人ではかなり動きが異なりそうだという感触を得ています。

TLG GROUP編集部:どのように違いがあるのでしょうか。

岡田教授:試しにものを探す課題を行っているときの眼球運動をアイカメラで調べてみたところ、明晰夢を見ない人は、目が止まる地点がいくつか決まっていて、その点と点を飛んで見るような割と大雑把な目の使い方をする傾向が見られるのに対して、明晰夢の頻度が高い人は、隅から隅までまるで徹底的に調べるような目の使い方をされるような違いが見られました。

興味深い結果なのですが、サンプル数が少ないのでもう少しデータを集めて検討したいと思っているところです。

TLG GROUP編集部:夢という括りでは同じものを見ているのに、明晰夢をよく見る人と見ない人では目の使い方まで異なるのは驚きです。明晰夢は悪夢を変えることもできると仰っていましたが、そもそも悪夢はどのような時に出やすいのでしょうか。

岡田教授:主にストレスがかかっている時に出やすいと思います。特に、子どもは悪夢を見ることが多いと言われています。

また、一括りに悪夢といっても、悪夢には段階があります。

TLG GROUP編集部:段階があるとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

岡田教授:日常生活で見るようなちょっと怖い夢から、最も深刻なPTSD時に現れる「フラッシュバック」まで非常に幅があるということです。

TLG GROUP編集部:そういったフラッシュバックでは、香りや味なども鮮明に夢に出てきますよね。こういった再現性の高さは自分の記憶や味覚によって思い出された結果なのでしょうか。

岡田教授:そうですね。夢は記憶の中にあるものしか出てきません。それ以外のものが入ってくる余地はないので、辛い体験をしたときの記憶や感覚が夢に伴ってよみがえってきたと考えるべきでしょう。

TLG GROUP編集部:なるほど。つまり夢は単なる記憶の再現ではなく、五感で感じたことが記憶され、それが反映されるものなのですね。

岡田教授:そうですね。覚醒時のイメージも鮮明な方はその傾向が強いのだと思います。

TLG GROUP編集部:こういったPTSDのフラッシュバックは、薬物療法が用いられている印象があります。

岡田教授:それは間違いですね。今のところ、薬での治療ではなく、唯一効果的な手段は心理療法です。

特に、イメージを用いた暴露療法や、イメージリハーサル法が有効であると欧米では認められています。

TLG GROUP編集部:この2つの心理療法を用いる上での課題はありますか?

岡田教授:はい。この2つの心理療法を用いる場合、悪夢を実際に思い浮かべてもらうことになるのでとても危険です。専門家の立ち合いのもとでの実施が必要です。また、苦痛度がどの程度下がるか実際に質問紙で測りながら、進めていくことも重要です。

TLG GROUP編集部:そうなのですね。今まで悪夢のお話を伺ってきましたが、逆にポジティブな夢を見る割合というのはどれくらいなのでしょうか。

岡田教授:全体的には、やはりネガティブな夢とポジティブな夢であれば、ネガティブな夢を見る確率の方が高い傾向が高いことが種々の研究から明らかにされています。

ただし、私の大学の学生では、女子に関しては、ネガティブな夢というポジティブな夢の割合は、ほぼ同じくらいで一般的な傾向とやや異なっていました。女子大学生はややハッピーに暮らしているのかもしれません。

TLG GROUP編集部:性別や年代によってもそういった差異は生まれるのですね。

そうなると、病気の方をはじめ、心身に何らかの違いがある方が見る夢にも色彩や見る夢の割合の違いは出てくるのでしょうか。

岡田教授:1960年の研究では、聴覚障がい者の見る夢も色鮮やかであるというデータがありましたが、2000年代の研究ではそういったデータは得られませんでした。

その差異を調べるべく、ろう学校に通う高校生と普通学校の高校生を対象に、夢で感じる感覚・感情別対戦頻度を調査し、比較しました。その結果、色彩感覚以外は、すべてろう学校に通う高校生の方が体験頻度が高いという結果がでました。

TLG GROUP編集部:我々は、どうしても視覚からの情報に頼っている一面があるように思います。そういった違いが夢にも現れたのでしょうか。

岡田教授:そうですね。聴覚障がいのある方の夢の頻度がかなり高かったために、すべての感覚の体験頻度も上がった可能性が考えられました。

そこで統計的にその効果をキャンセルする手法を使って再分析したところ、聴覚に障がいを持つ生徒さんはそうでない生徒さんと比べて夢の中での味覚や緊張感の体験頻度が特に高いという結果が出たのです。

やはり耳が聞こえない分、聞こえる人とは違う感覚に関心が向きやすいことや普段から緊張感の高い生活を過ごしていることもデータに影響していると考えます。

TLG GROUP編集部:それだけ他の感覚を感じる力があるということですね。夢以外の分野でも研究をされていると伺いましたが、どのような研究をされているのでしょうか?

岡田教授:いろいろありますがここ2年ほどは夢以外では、心理職・対人援助職のセルフケアを研究しています。この研究は、アメリカで作られた心理職のセルフケアを測る質問紙を翻訳して修士論文を書いた院生がいたことがきっかけで始まりました。

その研究が面白いと思ったので、現在、同僚の教員、修士のゼミの修了生と一緒に研究を進めています。今の段階では、約1,500人以上のデータを既に集積しており、論文化も進めています。

ちなみに、現段階では心理の専門家はセルフケアが上手らしいという結果が少し出てきています。

夢とは何か・現実との境を考える

TLG GROUP編集部:ここまでいろいろなお話を伺ってきましたが、そもそもなぜ夢を見るのでしょうか。人によって解釈は様々だと思いますが、岡田様のご見解を伺いたいです。

岡田教授:皆さんは夢には何か隠れた意味があり、それを表出するために夢を見ると考えている人が多いのではないかと思います。この考え方は精神分析という分野を作り上げたフロイトの説に基づいていると思われます。

一方、夢はREM睡眠の時に現れるのでなぜREM睡眠があるのか調べれば夢を見る理由がわかるという説もあります。この説に基づいたモデルを提唱したのはホブソンという大脳生理学者でした。

ホブソンはREM睡眠の仕組みを脳科学の立場から精緻にモデル化し、REM睡眠の源はランダムな信号なので夢には隠れた意味などはないと主張し、精神分析の説を非科学的と真っ向から否定したのでした。私はどちらの説にも与しません。

ホブソンの説にやや近いのですが、夢は何か目的をもって見るものではなく、寝る時に脳梗塞を起こさせないようにするために体が頑張った結果起こる現象ですが、ランダムでも無意味でもないと思っています。

よく人間は脳の潜在能力の一部しか使っていないというようなことをいう方がいますが、私はそうではないと考えます。睡眠は人間のみならず動物一般に必須ですがこれは、起きているときにはフルに使っているからこそ休む時間が必要であることを意味すると考えます。

脳を休ませるためには活動量を下げることが必要です。しかし、活動量が下がると脳内の血液の流れは悪くなり、流れが悪くなると血液が固まる可能性が出てきます。いわゆる脳血栓、脳梗塞が起こる可能性が高まるわけです。

そのリスクを回避するためには、睡眠中に時々脳を活性化してあげる必要があります。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があるということを知っている方も多いでしょう。レム睡眠は夜間に定期的に脳を活性化する睡眠状態であり、活性化すれば精神活動が活発になります。レム睡眠時に夢を見やすいのはこういった理由です。

しかし、実はレム睡眠の時だけ夢を見ているわけではありません。睡眠時に脳が活性化すれば夢は発生することは知られており、レム睡眠以外でも朝の起き掛けの時や強力な一部の悪夢はレム睡眠以外で起きていることが知られているのです。

TLG GROUP編集部:睡眠をとることによって記憶が再現されるものが夢だという認識があったので、血が固まらないように脳が働きかけた結果夢を見るというロジックは面白いと思いました。

そう考えると、脳の活性化によって現実的ではないものを見る夢と幻覚は何だか近しいもののような気がしてきますね。

岡田教授:その通りです。夢も幻覚もそういう意味ではまったく同じものと言えるでしょう。

さらに言えば、脳の活性化によって我々が捉えている現実世界は幻覚ではないと何故言えるのかというところまで突き詰めることもできます。

要は、何が現実で何がイメージなのかという区別を付けることは、かなり難しいことなのです。

まとめ

TLG GROUP編集部:本日はお時間をいただき、ありがとうございました。岡田教授へのインタビューで以下のことがわかりました。

独自インタビューで分かったこと
  • 夢に色がついている世代は、カラーテレビの普及率に一致している。
  • 加齢とともに夢に色がつく頻度は急激に下がる。
  • 悪夢には普段から見る少し怖い夢から、PTSDの時に現れるフラッシュバックまで幅広い段階がある。
  • 明晰夢を見る人の中には夢の中の世界を完全にコントロールでき、悪夢のストーリーも変えることができる人もいる。
  • 大きいパンデミックであるCOVID-19の影響で、死者が多く出た国や地域では悪夢を見る人の割合が高かった。
  • PTSDによるフラッシュバックへの治療法で1番有効なのは、暴露療法やイメージリハーサル法などの心理療法である。

夢と現実世界は深く関わっており、五感のみならず、災害や環境など多くの外的要因が反映されていることが分かりました。

一方、夢は見た人にしかその夢の内容や意味は分からないため、解明するのが難しい課題も多いという問題も残されています。

今後も、現実世界と夢にどのような関係があるのか、岡田教授の研究には注目が集まりそうです。

取材・文:TLG GROUP編集部
記事公開日:2024年5月25日