FXの両建てに興味がある方の中には、検索時に「必勝法」というサジェストを見かけた方も多いのではないでしょうか。
そもそも「両建て」とは、買いと売りのエントリーを同時にし、損益額を固定する方法です。
本記事では、両建てについてその手法や利点・欠点について詳しく紹介します。
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FXの両建て【必勝法?】
冒頭でも説明した通り、両建てとは、売りと買いの建玉を同時に保有する手法です。
含み益を固定したり、ロスカットを避けたりできるメリットがあります。その一方で、コストがかさむ点や、スワップポイントによる損失が生じる点などのデメリットも存在します。
ここでは、FXの両建てについて解説していきます。
禁止している会社もある
一部の国内FX会社では、両建てを禁止しているところも存在します。なぜなら、カバー取引が増えることで、業者側の負担が大きくなり不利益に繋がるからです。
また、トレーダーにとっても、コストや損失のリスクが大きくなる非合理的な取引と考えられています。
一方、含み損を抑えたり、長期的に保有することでスワップが狙えたりする利点もあります。
FX両建て最強の口座3選
両建てを行う際は、禁止していない下記の3社を利用しましょう。
GMOクリック証券【低コスト・便利な分析機能】
スプレッド | ドル円 0.2銭 ユーロ円 0.4銭 ポンド円 0.9銭 ※原則固定 |
---|---|
取引単位 | 1,000通貨 |
スワップ | 〇 |
キャッシュバック | 最大100万円 |
- 初心者~上級者だれでも開設して間違いない口座
- 業界トップレベルのスワップの狭さ
- 充実した分析ツール(合計38種類のテクニカル指標)
GMOクリック証券はスプレッドが狭く、FXのプロが愛用する高機能分析ツールが有名な証券会社です。
両建てに関しては、公式サイトでも以下のような回答をしています。
GMOクリック証券は初心者から上級者まで満足に取引できる環境を提供しています。
会社として両建ての推奨はしていないものの、両建てトレードも効率的に進められる環境なので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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松井証券【100円からFXを取引できる】
スプレッド | ドル円 0.2銭 ユーロ円 0.5銭 ポンド円 1.1銭 |
---|---|
取引単位 | 1通貨 |
スワップ | 〇 |
キャッシュバック | 最大100万円 |
- 1通貨(ドル円の場合6.4円)からFXの取引ができる
- 最安水準のスプレッドでデイトレにピッタリ
- 豊富な初心者向けのセミナー動画
FX業界は基本的に最小取引単位は1万通貨ですが、松井証券なら1通貨(ドル円なら5円)から取引可能です。
レバレッジ1倍なら150円、25倍なら6.0円という超少額で取引できるのが最大の特徴です。
松井証券は同一通貨ペアの両建てを認めているので、ローリスクで両建てを試してみる絶好の環境ですよ!
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GMO外貨【低スプレッド・高スワップ】
スプレッド | ドル円 0.2銭 ユーロ円 0.4銭 ポンド円 0.9銭 ※原則固定 |
---|---|
取引単位 | 1,000通貨 |
スワップ | 〇 |
キャッシュバック | 最大100万円 |
- 1,000通貨(ドル円なら5,000円)からFXの取引ができる
- トルコリラなど高金利通貨のスワップが高く、スワップ狙いの取引におすすめ
- スマートフォンの取引ツールが使いやすいことで評判
GMO外貨は1,000通貨からの取引が可能で、スプレッドが狭く、高スワップであることから短期~長期の取引まで対応できる万能タイプのFX会社です。
そんなGMO外貨は両建て取引を禁止していません。
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FXの両建て必勝法と言われるメリット
続いて、両建ての利点を3つご紹介します。
- ロスカットを回避できる
- 含み損を固定する
- 年末の税金対策
順番に確認していきましょう。
ロスカットを回避できる
1つ目は「ロスカットを回避できる」です。
買い注文と売り注文に必要な証拠金が相殺されるため、一時的に強制ロスカットを避けることができます。
- 証拠金維持率が下がってきたら持っている建玉と別の建玉を持つ
- 完全な両建て状態になると、証拠金維持率とトータルの損益が固定される
- 初めに持っていた建玉の値動きが上昇したら、後の建玉を決済する
例えば、持っている建玉の含み損が大きくなると、証拠金維持率が下がってしまいます。
証拠金維持率の低下を防ぐためには、追加で入金したり、注文を決済したりしなければなりません。しかし、注文を決済すると損失が確定し、追加入金するには時間が足りないときもあります。
そのような場合に両建てすることで、損失を確定させずに素早く対応することができます。
含み損を固定する
2つ目は「含み損を固定する」です。
ロスカットを避けること以外にも、含み損益を固定すると一旦保留状態になり、チャート分析をやり直す時間を稼ぐことが可能です。
仮に、注文したドル円の買い注文がマイナス1万円になったとします。
この時に同量の売り注文をすると、その後いくらドル円の価格が下がっても、合計評価損益はマイナス1万円のまま固定されます。
例えば、買い注文がマイナス2万円になっても、その時には売り注文がプラス1万円になるため、トータルではマイナス1万円のまま変わりません。
このように、両建てには含み損を固定して、冷静に分析する時間を確保する効果があります。
年末の税金対策
3つ目は「年末の税金対策」です。
建玉の含み益は決済するまで税金がかからないので、年末の税金対策として活用できます。
年を越す前に含み益が減らないよう利益を固定し、決済を年明け以降にすると、課税を1年遅らせることが可能です。
つまり、「注文を決済すると税率が一段階上がってしまう」場合に有効です。
FXの両建て必勝法ではないと言われるデメリット
必勝法と言われる両建てにも、デメリットが存在します。
- 長期間保有によるマイナススワップ
- スプレッドが2倍かかる
- 塩漬け状態になるリスク
順番に見ていきましょう。
長期間保有によるマイナススワップ
1つ目は「長期間保有によるマイナススワップ」です。
両建てを長期間続けることで、スワップ差額分のマイナスが増加することもあります。
1日のみの保有であれば、トータルでスワップポイントが±0になることもありますが、数日続けることでマイナスの方が大きくなってしまうので、注意しなければいけません。
また、スワップポイントの金額は日々変動するので、こまめに確認しましょう。
スプレッドが2倍かかる
2つ目は「スプレッドが2倍かかる」です。
買いと売りの建玉それぞれの分のスプレッドがあるので、実質2倍のコストがかかります。
そのため、何度も繰り返し注文することは控えましょう。
塩漬け状態になるリスク
3つ目は「塩漬け状態になるリスク」です。
両建ては経験豊富な上級者であっても判断に迷うことがあります。
初心者にとってはなおのこと、建玉の決済をどうしたらいいか分からなくなる「塩漬け状態」に陥るケースが少なくありません。
- 保有している建玉の含み損益がマイナス
- 口座残高が減る
- 両建てをして損益額を固定する
- この時点で証拠金維持率がロスカット水準に近い
- 決済の順番を逆にしてしまうと両建て解除後に強制決済される
中でも、含み損益がマイナスで、証拠金維持率がロスカット水準に近いときは慎重に両建てを解除する必要があります。
FXの両建て必勝法と言われる理由
結論、両建てにはデメリットも存在するため、FXで「必ず利益を出せる」必勝法とは言えません。
しかし、以下の理由から理論上稼げる可能性が高いと言え、最強の手法であると支持されています。
- 長期的に建玉を持ちながら短期取引で稼げる
- 為替の急変時に両方の可能性に賭けられる
- 両建てをしながら購入単価を下げる
必勝法と言われる理由を確認する前に、どのFX会社でも禁止されている両建てについて説明します。
【禁止】ゼロカットシステムを悪用した両建て
FXの両建てが必勝法だと言われる最大の理由は、理論上、海外FX業者のゼロカットシステムを悪用すると片方の口座では入金額までの損失額で済み、もう片方の口座は利益を伸ばし続けられるからです。
しかし、この手法は規約違反であり、利益没収や口座凍結などのペナルティが課せられます。
そもそも国内FXにはゼロカットシステムがないため、絶対に使うことができない必勝法です。
全く意味がなく、不正は取引履歴から必ずバレるため、絶対にやめましょう。
長期的に建玉を持ちながら短期取引で稼げる
最強と言われる理由の一つに、長期取引と短期取引の両方を同時に行い、効率の良い取引ができることがあります。
また、長期保有している建玉がプラススワップの場合、持ち続けている間はその分の利益が受け取れます。
為替の急変時に両方の可能性に賭けられる
為替が急変した時点で両建てをし、利益が出る方だけを残すといったパターンもあります。
急変するタイミングとしては、経済指標発表時や要人発言などがあり、前者は経済カレンダーで事前に調べることができます。
しかし、急激な上昇のあと、その上がり幅よりも大きく下落するケースも多々起こるため、リスクは比較的高めです。
このような値動きのクセや、発表された経済指標によるトレンドを上手く予測しなければ稼ぐことはできないので十分注意が必要です。
両建てをしながら購入単価を下げる
両建てで損益額を固定しつつ、ナンピンで購入単価を下げていく手法もあります。
価格が下がるたびに両建てをして損失額を固定し、ナンピンによって購入単価を下げるというテクニカルな手法です。
原理的には理にかなっているものの、相場が反転して回復することを前提としています。
したがって、相場が反転するまで耐え抜く資金力が必要です。
ナンピンとは、相場が予想と反対に進んだ場合に、買い増しして平均単価を下げる手法です。
相場が下落している時に買いポジションを買い増すことから、一見矛盾しているように見えます。しかし、価格が下がった際に買い増すことで、価格が回復した場合に得られる利益の幅が大きくなります。
ナンピンを活用すれば効率よく資産を増やせるでしょう。この原理は長期分散投資にも効いていて、ドルコスト平均法と近い手法になります。
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FX両建て必勝法にする方法【簡単4ステップ】
両建ては、以下のような流れになります。
- 上昇を予測して買い注文
- 予測に反して相場が下落
- 両建てで売り注文
- 価格は下降するが含み損は抑えられる
具体的なレートを使って詳しく見ていきましょう。
上昇を予測して、1ドル=150円、建玉量=1万通貨として買い注文します。
予測に反して、レートが145円に下落しました、
この時点で含み損は5万円になります。
ドル円のレートがしばらく上昇しなさそうです。
そこで、145円で1万円通貨を売り注文します。
- 1万ドル買い(150円)
- 1万ドル売り(145円)
ドルはさらに落ち込み、140円になりました。
しかし、含み損は計5万円をキープできます。
【150円の買い注文の含み損】
→(150-140)×1万ドル=10万円
【140円の売り注文の含み益】
・(145円-140円)×1万ドル=5万円
【含み損益合計】
・10万円-5万円=5万円
レートがどこまで下がっても、合計の含み損は5万円に固定されるのが利点です。
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FXの両建て最強&負けない必勝法【専門家がコツを公開】
ここで、両建てで勝ち続けている専門家が意識しているコツについて紹介します。
- 含み損を減らす
- スワップポイントを狙う
順番に確認していきましょう。
両建ての必勝法①含み損を減らす
1つ目は、「建玉に含み益がある場合に、逆方向の注文をして含み損を抑える方法」です。
この方法は勝つためではなく、損失を抑えるために活用します。
【前提】
・2万通貨買い(1ドル円=140円)
・現在レート145円(含み益10万円)
レートがこの後140円に下がると、含み損は(145-140)×2万通貨=10万円になります。
しかし、1ドル=155円で1万通貨売りで両建てしておくと、含み損は(145円-140円)×2万通貨-(150円-140円)×1万通貨=0円に抑えられます。
両建ての必勝法②スワップポイントを狙う
もう一方は、「売買の差益だけでなく、スワップポイントも狙う方法」です。
建玉を長期的に持つタイプの人は試してみましょう。
・金利が安定している
・買いと売りのスワップの合計がプラス
上の2つの条件を満たす場合に両建てをして、長期保有するとスワップの合計分の利益が発生します。
仮に、スワップが+40円の米ドル円と-30円の豪ドル円を両建てすると、差額の10円が利益として得られます。
レートの変動により為替差額が発生するケースもあるため、為替差額とスワップのトータルがマイナス収支にならないよう気を付けましょう。
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FXの両建て最強に関する質問
FXの両建て最強【まとめ】
ご紹介した「両建ての手順と必勝法」を覚えれば、大きな損失や含み損を抑えて取引が可能になります。改めて、内容をまとめました。
・両建ては買いと売りの建玉を同時に持つ方法
・負担額やコストは増えるがリスクヘッジできる
・両建てができるのはGMOクリック証券、松井証券、GMO外貨
両建てに慣れていない方は「持っている建玉が増えてややこしい」と思う方もいらっしゃるでしょう。
確かに、スプレッドのコストや建玉を持つための資金が必要になるものの、含み損を抑えられる利点があります。活用できるシーンを覚えて、上手く損益をコントロールしましょう。
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